齋藤洋一イラストレーション

見習い魔女の秘薬

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見習い魔女の秘薬

オリジナル作品で、実験作品です。

年齢のせいか、細かい作品を描くことが年々辛くなってきているので
シンプルな作品を作れないものかと挑んでみました。

イラストは、バランスと構成について考えた途端
面白さが薄れていくような思いがあります。
子供の頃は絵を描くのが楽しかったのに
今は描くのが結構しんどい。
ならば、バランスと構成の気遣いはほどほどして描いたら楽しいんじゃないか
という気がして、要所要所でしくじっても気にせず完成させてみました。
楽しいかどうかよく分からなかったですが、
「◯◯でなくてはいけない」という束縛からの解放の
ヒントになったような気がしました。

実験作品だけあって、本作品の清書時には
メーカーも太さもバラバラのミリペンを15本ほど
使い分けて使用してみました。
出来上がってみると、その努力が作品に反映されていないあたり、
そこまで神経質にペンを替える必要が無いことが分かりました。

着色においても、出来るだけ薄い色で構成してみました。
淡い色って、言ってしまえば主張を抑えるような
効果があるので、普段なら作品では背景やモブキャラの着色で使用します。
今回はあえて全体的に使用して、なにか発見はないかと
探ってみました。
空の色だけは最初からこの色に決めていたので、
結果的には夜空が映えた感じかなあと思います。

作品のイメージは、メフィストの元で修行する
見習い魔女が特製の秘薬スープを作っている感じです。
その匂いにつられて、メフィストの下僕の羊たちが集まって
食べたがっている様子です。
そのスープ、人間が食べると
夜でも明るく見える効用がある、
といった感じです。

題名:見習い魔女の秘薬
テーマ:魔女、メフィスト、魔法
制作:2017年
素材:ケント紙、万年筆、水性マジック、ミリペン、photoshop、


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