齋藤洋一イラストレーション

本屋さん

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本屋さん

釧路の古着屋さんに贈ったイラスト二作目です。

一作目「休日は家で過ごそう
二作目「本屋さん
三作目「pianist
四作目「学生と沼
五作目「立体都市メリヤス

少年とおじさんが本屋で立ち読みをする。
ただそれだけなのに、普通の絵では終わらない独特の雰囲気を醸し出す。
そんなイメージで描きました。

僕は群衆も好きなのですが、本棚も好きなんです。
つまりはたくさん集まってるものが好きなのでしょう。
ちなみにここにある本は一番上の棚以外、実際に存在する本です。
今なら調べるのが面倒でやらないであろう時間の注ぎ方です。

本棚を描くのが好きなのは、本を一冊一冊描いていくうちに、
本棚に命が宿っていくような感じになるからです。
几帳面な人の本棚を描けば、整理された本を描いて行くうちに
ピシっとした性格の本棚が現れますし、逆に乱雑に本を納めて描いて行けば、
ワイルドな男の本棚の姿が見えてきます。人間を描く時と同じくらい本棚も面白い。

題名:本屋さん
テーマ:本屋さんで立ち読みをするおじさんと少年。雨で本屋に避難している最中。
制作:2010年
サイズ:297 mm × 210 mm
素材:ケント紙、つけペン、ジェルボールペン


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