Felicidade Suite

結婚式のウェルカムボードを描かせていただきました。

学生時代の後輩のウェルカムボード依頼ということで気合が入ったのは良いものの、納期が少々短かったので、大急ぎで描き、慌てて額装しました。

普段、私は線画はアナログで描き、着色はパソコンが基本なのですが、その場合だと作品の出力に印刷が必要になります。今回は印刷所で印刷している時間もなかったので、時間節約のために苦手な透明水彩で描きました。水彩なら描いて額装すればすぐに発送できますから。。。

たくさんのワンちゃんが出てくることで有名なあの映画をモチーフに、犬好きな夫婦を中心に組んでみました。
細かいイラストが身上の私には珍しい、あまり細かくないイラストです。

アナログ着色は、パソコン着色と違って偶然起きることが多く、思いもよらない風合いがでて面白いことに今更ながらきづきました。たとえば背景のレンガは、当初すべて同じ色で着色しようとしたら水分量を間違えて若干色が変わったことで雰囲気が面白く感じ、このような着色にしてみました。
こういう思ってもない偶然って面白いですね。
パソコン着色だとやり直しが何度でもできる分、偶然が起きにくい気がします。

そういえば後輩とは同じ吹奏楽部だったので、作業中のBGMには吹奏楽の曲をいくつか聞いていました。メロディーがキャッチーな「イギリス民謡組曲」の第一楽章「日曜日には十七歳」が妙に好きになり、何度も何度も聞いていました。そんな制作秘話。

題名：Felicidade Suite
テーマ：犬と夫婦
制作：2016年
サイズ：297 mm × 420 m (A3)
素材：ケント紙、ミリペン、透明水彩